私の本格革靴の1足目は、ジャランスリワヤのプレーントウ「98651 Tokio」でした。
靴が増えるに従い、処分してしまったモデルですが、今回また買ってしまいました。

実に3足目です
98651に戻ってきた理由はシンプル。
仕事でもプライベートでも使える汎用性を、3万円台で実現している靴が他になかなか見当たらないからです。
今回は、3足履いてきた私が名作98651 Tokioについて徹底レビュー。
メリットとデメリット、サイズ感から着用レビューまで、すべてお伝えします。


結論:オンオフ問わず使い倒せる、育てる革靴の入門に最適な一足
98651 Tokioは、革靴をじっくり育てながら履きたい人におすすめの一足。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 汎用性が高く、ビジネスにもカジュアルにも使える | 履き慣らしが固く、靴擦れが起きやすい |
| フランス製カーフ×ハンドソーン製法による高級感 | 履き込むと緩くなることがある |
| ダイナイトソール×ストームウェルトで雨に強い | かっちりしたスーツとの相性はやや弱い |
ビジネスとカジュアルの両方で使えて、履き込むほど足に馴染んでいく。
本格革靴の最初の一足として、自信を持っておすすめできます。
エドワードラストのフォルムについて


エドワードラストは、ジャランスリワヤの主力ラストのひとつです。
アーモンドトゥと呼ばれる形で、尖りすぎず丸すぎない絶妙なバランス。
縦にやや長く、横幅は標準からやや細めの設計です。
スーツにもジャケパンにも合い、デニムと合わせても違和感がありません。
かっちりしすぎていないのがこのラストの魅力で、ビジネスとカジュアルの境界線上にある、今の時代にちょうどいいフォルムだと感じています。


98651 Tokioのメリット3つ
さまざまなメリットがありますが、
1. 汎用性が高く、ビジネスにもカジュアルにも使える


エドワードラストの程よい丸みは、スーツにもデニムにも自然になじみます。
1足でビジネスとカジュアルを兼用できるのは、靴を厳選して揃えたい方にとって大きな強みでしょう。
実際、私は3足すべてをこのモデルに繰り返し戻ってきています。
2. フランス製カーフ×本格製法で、高級感がある


アッパーにはフランスの高級タンナー(アノネイまたはデュプイ)のカーフを使用しています。
エルメスやジョンロブも採用するタンナーのもので、軽くクリームを入れて磨くだけで美しいツヤが出てきます。


製法は九分仕立てのハンドソーンウェルテッド。
底付け以外の工程を手縫いで行うこの製法は、機械で吊りこむグッドイヤーウェルテッドより内部のパーツが少なく、足に馴染みやすいのが特徴です。
3万円台でこの仕様が手に入るのは、素直にコスパが高いと感じます。
3. ダイナイトソール×ストームウェルトで、雨でも気を遣わずに履ける




ストームウェルト仕様とダイナイトラバーソールの組み合わせにより、雨天でも臆せず履けます。
本革靴でありながら天候を選ばないのは、オンオフ問わず使い倒したい方にとって大きな強みです。
オンオフ兼用しやすいフォルムと相まって、どんな日でも履きまわしのしやすい汎用性があります。
98651 Tokioのデメリット3つ
初心者にもおすすめの98651 Tokioですが、知っておくべきデメリットもあります。
事前に知っておき、納得してから購入するようにしましょう。
1. 履き慣らしがかなり固い
ジャランスリワヤの靴全体に言えることですが、履き慣らしに少し時間を要することには注意しましょう。
私は、3足目を履き始めた最初の数回で、かかとに靴擦れができました。
原因は2つあります。
アッパーの革が硬く肉厚であること、そしてソールがまだ返りがついていないこと。
2つの原因が重なり、かかとへの摩擦が集中します。
特にかかとは、スエードのライニングによるホールド力が強い分、革が馴染む前は食いつきすぎてしまうこともあります。
最初の数回は短時間の着用から始め、かかとに靴擦れ用のパッドを貼っておくのが確実です。
10回ほど履けば革が馴染み、だいぶ楽になっていきます。
2. 履き込むと少し緩くなる
馴染みが進むと、甲周りにやや広がる感覚があります。
ただ98651 Tokioは外羽根式のため、靴紐の締め具合で調整しやすいのが救い。
これまで3足とも、インソールやタンパッドが必要なほどの緩みには至っていないので、過剰に心配しなくて大丈夫だと思います。
3. フォーマルスタイルとの相性はやや弱い
アーモンドトゥの程よい丸みは汎用性の高さにつながっていますが、冠婚葬祭や格式のある場面でのスーツ姿には、やや合わせにくいかもしれません。
ただ、最近はオフィスのカジュアル化が進んでいますし、ジャケパンやセットアップスタイルが主流のビジネス環境であれば、このデメリットはほとんど気にならないでしょう。
フォーマルスタイルに合わせるのであれば、ストレートチップなど内羽根式のモデルも検討してみてください。
ネット上のレビューを見ると、98651のデメリットとして「靴紐がほどけやすい」「修理費が高い」という指摘をよく見かけます。
ただ、3足使ってきた私の経験では、どちらも今は心配しなくて大丈夫だと思っています。
靴紐について:1足目(約5年前)の当時は確かにほどけやすく、購入直後に別の靴紐に交換して使っていました。
ところが現行モデルでは柔らかく結びやすい靴紐に変わっており、長時間歩いてもほどけにくくなっています。
メーカー側できちんと改善されているので、純正のままで問題ありません。
修理費について:純正修理はたしかに費用がかかりますが、街の靴修理屋でも問題なく対応してもらえます。
私自身、3足とも純正修理を使ったことはなく、近所の修理屋で済ませています。
素材にもよりますが、1万円前後からソールの交換ができるところもあります。
サイズ感と、他ブランドとの比較


私の足のスペック
実寸:25.5cm/足型:ギリシャ型(人差し指が一番長い)/足幅:標準(E〜2E程度)
ジャランスリワヤと他メーカー製品のサイズ比較
| ブランド | モデル | 私のサイズ | メモ |
|---|---|---|---|
| Jalan Sriwijaya | 98651 Tokio(EDWARDラスト) | UK7(25.5cm) | 最初は固いが馴染む。横幅はやや細め |
| RAYMAR | Steve(0401ラスト) | 25.0cm | ジャランより少しゆとりがある印象 |
| SHETLAND FOX | ケンジントンⅡ | UK7(25.5cm) | 土踏まずと踵はタイト、指先に余裕あり |
| Crockett & Jones | Audley 3(367ラスト) | UK7(25.5cm) | ほぼ同じサイズ感 |
| スニーカー(adidas等) | − | 26.5〜27.0cm | スニーカーより約1〜1.5cmダウンが目安 |
普段スニーカーで26.5〜27.0cmの方であれば、UK7(25.5cm相当)からスタートするのが無難です。
UKサイズ早見表
| 日本サイズ | UKサイズ |
|---|---|
| 24.5cm | UK6 |
| 25.0cm | UK6.5 |
| 25.5cm | UK7 |
| 26.0cm | UK7.5 |
| 26.5cm | UK8 |
エドワードラストは横幅がやや細めなので、幅広や甲高の方は1サイズアップを検討するか、試着されることをおすすめします。
「コルクが沈んでサイズが大きくなりやすいため、小さめを選ぶべき」と書かれた記事を読んだことがありますが、私の3足の経験では調整が必要になるほど緩んだことはありません。
過剰に心配せず、まずはジャストサイズで試すのがよいと思います。
直営店に聞いてみた|現行モデルで変わったこと
直営店のGMT東京に確認したところ、現行品は私の1足目である旧モデルからいくつかの変更が加わっていることがわかりました。
| 変更点 | 旧モデル(5年前に購入) | 現行モデル(Tokio) |
|---|---|---|
| モデル名 | 98651 | 98651 Tokio |
| アッパー革 | デュプイ社カーフ | アノネイまたはデュプイ(供給状況による) |
| ミッドソール | ナンポウ(革の屑を圧縮したもの) | ヌメ革(耐久性向上) |
| 靴紐 | ほどけやすい(交換がおすすめ) | 改善済み(純正のままで問題なし) |




アッパーの革はアノネイ・デュプイどちらも高級タンナーで、品質の水準は変わりません。
供給の安定性のために使い分けているとのことで、使われている革のグレード自体は保証されています。
ミッドソールがナンポウからヌメ革に変わった点は、耐久性向上が期待できる改良です。
靴紐については旧モデルへの不満がきちんと改善されていたのは、素直に評価したいポイントですね。
長期使用レポート|1足目と2足目の状態
今回買いなおすまでに、私は同じモデルを2足履いてきました。
すでにどちらも手元にはありませんが、履いていた感想とエイジングレポートをお届けします。
1足目:ノーローテーションの末路


上述の通り、私の本格革靴1足目になる98651。
3年ほど履いて手放してしまいました。
最初の1年程度は、この1足をひたすらローテーションなしで毎日着用。


急速にエイジングし、柔らかく足にフィットした1足に変化しました。


これがノーローテーションの末路です。
外観の革はケアを続けていたため比較的きれいですが、インソールには蜘蛛の巣状のひび割れが全面に広がっていました。
靴の内部にたまった汗が抜けきらないまま、翌日も履き続けると、インソールの革が傷んでしまいます。
汗の成分が革を分解した結果、画像のようなひび割れが広がったものと思います。


革靴は1日履いたら、1日以上休ませて乾燥させるようにしましょう。
最低2〜3足のローテーションを強くおすすめします。
2足目:廃番のグレインレザー仕様


2足目は現在廃番となったグレインレザー仕様でした。
独特の粒状テクスチャーで傷が目立ちにくく、雨にも強い仕様でした。
足数が増えた段階で手放しましたが、手元においておけばよかったなあ。
3足目(現行モデル・Tokio)フォトレビュー
このたび3足目を購入したので、画像付きでレビューします。


青い箱は1足目の時から変わっていませんね。
ラベルに「TOKIO」というモデルネームが追加されるようになりました。


アッパーのカーフは、直営店の方によると「アノネイかデュプイ、どちらかの革を使用している」とのこと。
スムースカーフのきめ細かな表情は健在です。


昨今、革の供給不足や環境変動により、革の質やきめの細かさが落ちたと言われるようになりました。
しかしこの98651については、5年前のものと比較して革質が落ちた印象はありません。
革質を保つ企業努力を感じますね。


トゥのフォルムはアーモンドトゥと呼ばれる形。
先端に向かってすっと絞られていますが、丸みが残っているため主張しすぎません。
どんなパンツとも相性が良い理由ですね。


かかとを包む部分であるヒールカップはすぼまっており、ホールド感はかなりしっかりしています。
これが履き慣らし期間の靴擦れの原因にもなるのですが、馴染んでからの安定感は抜群です。


イギリス製のダイナイトソール。
薄くドレッシーでありながら、雨天でも履きやすいソールです。


新品のインソールは黒革でクリーンな印象。
履き込むにつれて自分の足型に沈んでいく過程が、本格靴ならではの楽しみです。


外羽根式の構造により、甲周りの締め具合を靴紐で調節できます。
馴染みが進んで少し緩くなってきたときも、紐を締め直すだけでフィット感を取り戻せるのは外羽根式ならではのメリットです。
着用レビュー|ビジネスにもカジュアルにも


ビジネス・ジャケパンスタイル


ジャケパンやセットアップとの相性は抜群です。
尖りすぎないアーモンドトゥが、ビジネスライクな服装に自然になじみます。
特にジャケパンやスラックススタイルに合わせると品よくコーディネートをまとめられるでしょう。
カジュアルスタイル


デニムやチノパン、ワイドトラウザーとの相性も良く、カジュアルな服装に合わせても浮きません。
エドワードラストの程よい丸みが、カジュアルにも馴染みます。
1足でビジネスとカジュアルを兼用できるのはやはり便利ですね。
98651 Tokioの価格と購入先
定価は税込39,600円(2026年4月時点)。
今回は楽天市場の特価で27,720円で購入できました。



定価より1万円以上安く手に入ったのは、ラッキーでした
私が購入したショップでは売り切れていますが、時々こうした特価品が出ることがあるので、定期的にチェックする価値はあるかもしれません。
通常購入であれば、在庫・信頼性ともに安定している楽天CRISPINがオススメ。
98651 Tokioはこんな方におすすめ
デメリットを差し引いても、九分仕立ての製法、エドワードラストの万能なフォルム、雨天対応の仕様の組み合わせは、この価格帯では他に代え難い魅力があります。
- おすすめしたい方
- ビジネスとカジュアルを1足で兼用したい方
- 雨でも革靴を履き続けたい方
- 長く使える一足を探している方
- 本格革靴の最初の一足を探している方
- おすすめしにくい方
- 履き慣らしがおっくうな方
- 足幅が広い方
本格革靴の入り口として、1足目にオススメしたい名作です。
また私のように、オンオフ兼用できる1足を持っておきたい方にもオススメ。
ぜひ1度試してみて下さい。
ジャランスリワヤのブランド解説もぜひ読んでみてください。


ジャランスリワヤは履き慣らしがきつい!という方にはRAYMARがおすすめ。
履きおろしから柔らかく、足なじみがいいブランドです。












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