
オフィスカジュアル化してきたけれど、どんな靴を合わせよう…
ジャケパンで履く靴がわからない…
スーツと同じ靴を履いたら、なんだか足元だけ浮きそうで心配…
職場がオフィスカジュアル化して、ジャケパン(異なる生地を使った、ジャケットとパンツの組み合わせ)に挑戦。
でも、服装に合わせる靴がわからず戸惑ってしまう方は多いです。
実は、いつも履いているスーツ用の革靴をそのまま合わせると、全体のバランスが崩れてチグハグな印象になってしまうことがあるんです。
この記事では、定番のジャケパンスタイルに限らず、ビジネスカジュアル全般に合う革靴の選び方を、元アパレル店員の私が徹底解説します。



まずは失敗しない基準を知っておきましょう
この記事を読めば、もうジャケパンの靴選びで迷うことはなくなり、自信を持って一歩上のビジカジスタイルを始められるようになりますよ。
迷ったらダークブラウンのUチップがおすすめ


ビジネスカジュアルの靴選びで迷ったら、私はダークブラウンの外羽根Uチップをおすすめします。
かしこまりすぎないけれど、革靴ならではのきちんと感もある。ジャケパンや普段の通勤服に合わせやすいからです。
スーツに合わせやすい黒のストレートチップは、ビジネスカジュアルではまじめすぎる印象で、おすすめしません。
最初の一足なら装飾が控えめで、つま先が細すぎないものを選びましょう。



迷ったら、まずはブラウンUチップから見てみると失敗しにくいですよ
スーツ用の革靴がビジネスカジュアルに合わせにくい理由


私は過去に、ジャケパンに「黒の内羽根ストレートチップ」を合わせてチグハグになった経験があります。
なぜスーツに合いやすい靴が、ビジネスカジュアルではNGになることがあるのでしょうか?
服装への合わせやすさのカギは「ドレス度」
その理由を理解するうえで、覚えておきたいのが「ドレス度」という考え方です。
服装の「ドレス度」とは、服装のきっちり感の度合い、と言い換えられます。
冠婚葬祭で着るような礼服が最も高く、ジーンズにTシャツといった普段着が最も低い、とイメージすると分かりやすいかもしれません。


| スーツ | ジャケパン | |
|---|---|---|
| 特徴 | 上下同じ生地で作られた「共布」の組み合わせ。 ドレス度が高い。 | 上下異なる素材や色の「単品」の組み合わせ。 全体の印象は軽く、カジュアルになる。 |
| 合いやすい靴 | 黒の内羽根ストレートチップなど かっちりしたデザイン | 茶色のUチップなど 柔らかさを感じるデザイン |
ビジネスカジュアルでは、きちんと感は大切ですが、堅すぎないことも同じくらい重要です。
だからこそ、スーツ用の革靴をそのまま合わせるよりも、少し力の抜けたデザインのほうが、全体のバランスを取りやすくなります。
基本となるスーツの正しい靴選びについては、「100足以上履いた私が語る、スーツを格上げする革靴の基本」で詳しく解説しています。
ビジネスカジュアルの革靴を選ぶ3つの基準
具体的に「ドレス度」を調整するために、革靴の3つの要素をチェックしましょう。
①デザインで選ぶ|Uチップやローファーが王道
ビジネスカジュアル・ジャケパンでは、スーツ用ほどかっちりしすぎないデザインが合わせやすいです。
外羽根プレーントゥ


装飾のないシンプルなデザインですが、「外羽根式」であることがポイント。様々な服装に合わせられる汎用性の高さが魅力。
おすすめモデル:ジャランスリワヤ 98651
迷ったらこれ。スーツからジャケパンまで守備範囲が一番広いです。
私はオンオフ問わず履き倒しています。
Uチップ


つま先のU字ステッチが程よいアクセントになる万能選手。カジュアルすぎず、固すぎず、一足目におすすめです。
おすすめモデル:ジャランスリワヤ 98490
程よいボリューム感があり、スラックスはもちろんデニムにも合います。
ローファー


紐のないスリッポンタイプで、軽快さと抜け感を演出できます。特に春夏シーズンに活躍します。
職場の雰囲気が許すならぜひ取り入れてください。
おすすめモデル:RAYMAR Sandy タッセルローファー
ドレッシーなタッセルローファー。ジャケパンを一気に格上げしてくれます。
ダブルモンクストラップ


バックルが華やかな印象を与え、足元のアクセントになります。周りと少し差をつけたいお洒落好きの方へ。
おすすめモデル:ジャランスリワヤ 98374
シャープで上品な印象の11120ラストを使用。カジュアルになりすぎず、オンオフどちらもいける万能選手です。
「外羽根式」と「内羽根式」の違い


靴紐を通す部分(羽根)が、甲の上に乗っかっているのが「外羽根」。甲の部分と一体化しているのが「内羽根」です。
外羽根はもともと軍用靴や狩猟靴に採用されたデザインで、着脱しやすく動きやすいのが特徴。
そのルーツから、内羽根よりもカジュアルな印象を与えます。
②色で選ぶ|黒よりもダークブラウンが使いやすい理由
ビジネスカジュアルにおいては、黒よりもカジュアルさのある色がなじみやすいです。
ダークブラウン(濃茶)


迷ったらまずこの色がおすすめ。ビジネスカジュアルに合わせやすい万能色です。
上品さとカジュアルさのバランスを取りやすい色です。
ライトブラウン(明茶)


足元がパッと明るくなり、より軽快でカジュアルな印象になります。
春夏や休日のスタイルによく合います。
バーガンディ(ワインレッド)


上品な色気と洒落感を演出できる上級者カラー。
ネイビーやグレーのパンツとの相性が高いです。
黒


もちろん黒もOK。
Uチップやローファー、シボ革素材など、デザインや素材でカジュアル要素を取り入れると使いやすいでしょう。
茶色は親近感や柔らかな印象を、黒は引き締まった権威的な印象を与えます。
その日の気分や会う相手によって使い分けるのも楽しいですよ。
③素材で選ぶ|季節感と「こなれ感」を演出する
素材が変わると靴の印象も変わるため、服装の軽さに合わせて選ぶことが大切です。
シボ革(グレインレザー)


表面に凹凸のある革。カジュアルで柔らかな印象を与え、傷が目立ちにくいのも嬉しいポイントです。
スエード


起毛した革素材。温かみのある見た目で、特に秋冬のツイードやフランネルといった素材のジャケットと相性抜群です。
スムースレザー(表革)


一般的なツルっとした革。春夏は光沢のあるローファーで軽快に、秋冬は少しマットな質感のものを選ぶ、といった季節感を意識するとお洒落に見えます。
お気に入りの一足と長く付き合うためには、日頃のお手入れが欠かせません。基本的なメンテナンス方法については、「【保存版】革靴と5年付き合うための基本メンテナンス|初心者がするべき3つの手入れ」も参考にしてみてください。
NG例3選|ビジネスカジュアルで浮きやすい靴とは
ビジネスカジュアルでは、職場の雰囲気や服装から浮きやすい靴を避けることも重要です。
ここでは、初心者が最初の一足で失敗しやすい靴を3つ紹介します。
黒の内羽根ストレートチップなど、スーツ向け過ぎる靴


黒のストレートチップなどスーツに合わせやすいドレッシーな靴は、ビジネスカジュアルでは堅く感じやすいです。
絶対にダメというわけではありませんが、ジャケパンやノーネクタイの通勤服に合わせると、足元だけが真面目な印象になることがあります。
スーツ用の靴一足で全部兼用しようとするのは、あまりおすすめしません。
つま先がとがった靴・装飾が強すぎる靴


つま先が細すぎたり長すぎたりする靴は、足元だけがシャープに見えすぎることがあります。
また、パンチングやキルトなど装飾の多い靴も、靴そのものの主張が強くなりやすく、服装全体の雰囲気となじみにくい場合があります。
最初の一足はシンプルで無難なものを選び、服装全体の雰囲気を整えましょう。
手入れ不足でくたびれて見える靴


ビジネスカジュアルは「ラフ」ではあっても、「雑」でよいわけではありません。軽快さを出しつつ、清潔感もきちんと保つことが大切です。



手入れを怠って傷んだ靴は、想像以上に目立ちます
履き終わったら軽くブラシをかけてホコリを落とす、
安価なものでよいのでシューキーパーを入れて型崩れを防ぐ、
かかとがすり減ってきたら早めに修理に出す、といった簡単なことからで十分です。
簡単なことからでいいので、履いた靴をケアしてあげましょう。
詳しいメンテナンスについて別記事でまとめています。興味がある方はそちらも読んでみてください。


服装別|ビジネスカジュアルに合わせやすい靴
ジャケパンには茶系のUチップやウイングチップが好相性


ネイビージャケットにグレーのスラックスのようなジャケパンスタイルには、茶系のUチップやウイングチップがよく合います。
スーツほどかっちりしすぎず、それでいて足元にきちんと感を残せるため、ビジネスカジュアルらしいバランスを取りやすいからです。
とくに、タイドアップしているジャケパンでは、足元にもある程度のドレス感があったほうが全体がきれいにまとまります。
その一方で、黒のストレートチップのようなスーツ向けの靴だと、少し真面目すぎて見えることがあります。



迷ったときは、まずはダークブラウンのUチップから考えると失敗しにくいです
軽めのセットアップにはローファーやスニーカーがなじみやすい


芯なしの軽いセットアップに白のカットソーを合わせたような着こなしには、ローファーやスニーカーがよくなじみます。
ほどよく肩の力が抜けたスタイルなので、靴も軽快なものを合わせたほうが自然にまとまりやすいからです。
革靴の場合、かっちりしたものよりローファーのほうが合わせやすいことが多いです。
スニーカーを合わせるなら、色は白やセットアップになじみやすい落ち着いた色を選ぶと、きれいめな印象を保ちやすいでしょう。
セットアップは上下がそろっているぶん、靴まで堅くしすぎると少し重たく見えることがあります。
軽めのセットアップでは、足元も少し抜いてあげるくらいがちょうどいい感じです。
夏のクールビズには軽快なローファーやスニーカーが便利


夏のクールビズでは、ローファーやスニーカーのような軽快な靴が便利です。
ノーネクタイになり、服装全体も薄手で軽くなるため、足元だけが重たく見えるとアンバランスに感じるためです。
ローファーは、きちんと感を残しながらも、夏らしい軽さを出しやすいのが魅力。
スニーカーを選ぶ場合は、レザー素材のものがきちんと感が残せるのでおすすめです。
夏は服装がシンプルになるぶん、靴の印象が意外と目立ちます。



ラフになりすぎないよう、清潔感のある一足を選んでください
ジャケパンの足元、よくある質問(Q&A)
さて、ここまで革靴の選び方を解説してきましたが、他にも細かい疑問がありますよね。 よくある質問に、Q&A形式でお答えしていきます。
Q1. スニーカーを合わせるのはアリ?
結論から言うと、アリです。 ただし、どんなスニーカーでも良いわけではありません。 大人がジャケパンに合わせるなら、「シンプルデザインのレザースニーカー」を選びましょう。


色は白、黒、ネイビーなどが基本です。キャンバス地のものや、ハイテク系のゴツゴツしたスニーカーはカジュアルになりすぎるため、オフィスシーンでは避けるのが無難です。
Q2. 靴下は何色を選べばいい?
基本は「パンツの色に合わせる」と覚えてください。 例えば、グレーのパンツならグレーの靴下、ネイビーのパンツならネイビーの靴下です。こうすることで、パンツと靴下が繋がり、脚が長く見える効果があります。


靴の色に合わせるのも間違いではありませんが、まずはパンツの色と合わせることから試してみてください。
Q3. ベルトと靴の色は絶対に合わせないとダメ?


基本的には「合わせるべき」です。 特にビジネスシーンでは、ベルトと靴の色を揃えるのがマナーとされています。黒い靴なら黒いベルト、茶色い靴なら茶色いベルト、といった具合です。
これにより、コーディネート全体に統一感が生まれます。厳密に全く同じ色でなくても、トーンが合っていれば問題ありません。
Q4. 雨の日はどうしたらいい?
大切な革靴は雨に濡らしたくないですよね。 雨の日に一番おすすめなのは、「ラバーソール(ゴム底)の革靴」です。
滑りにくく、水が染み込みにくいのが特徴。デザインも晴れの日と遜色ないものがたくさんあります。 また、撥水スプレーを事前にかけておくだけでも効果は絶大です。高価な革靴は避け、天候を気にせず履ける「雨の日用の一足」を持っておくと、精神的にも非常に楽になりますよ。
ジャランスリワヤやRAYMARは、「ダイナイトソール」や「ビブラムソール」といったラバーソールのモデルが多く、雨に強いのでお勧めです。
靴選びを知ってビジネスカジュアルに踏み出そう
今回は、ビジネスカジュアルに合う革靴の選び方について、深掘りして解説しました。 最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ジャケパンスタイル成功のカギは「ドレス度のバランス」
- デザインはUチップや外羽根式、色はダークブラウンから始めるのが王道
- シボ革やスエードといった素材で季節感やこなれ感を演出するのも有効
- スニーカーならシンプルレザー、靴下はパンツの色に合わせるのが基本
この基本さえ押さえれば、あなたのビジネスカジュアルは格段にお洒落になります。












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