こんにちは、ビジネススタイル専門ブロガーのくまをです！
今回は、ビジネスマンにとって非常に大切な「スーツのお手入れ」について、私自身の経験も踏まえながら、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
「せっかく買ったスーツ、着た後どうしていますか？」
「脱いでそのままクローゼットに放り込んでいませんか？」
実は、そうした行動はスーツの寿命を縮め、あなたのビジネススタイルに悪影響を与えてしまうんです。
この記事を読めば、スーツ、シャツ、そして革靴といったビジネスアイテムを適切にお手入れする方法が分かります。
いつでも清潔感あふれるワンランク上のビジネスマンになりましょう！
目次
スーツのお手入れはなぜ必須？「だらしない」印象を避け、長持ちさせる秘訣
通勤電車の中や駅のターミナルで、あなたはどんなビジネスマンに目がいきますか？
私の場合、どうしても「だらしない」印象のスーツを着た方が気になってしまいます 。毛玉だらけのスーツや、シワだらけのシャツ、つま先がボロボロの革靴…
見るたびに、「もったいないな」と感じてしまうものです 。電車で乗り合わせると、長時間視界に入るためどうしても気になってしまいます。
第一印象が「だらしない人だなあ」です。それはきっと、その方の同僚や取引先も抱いている印象なのでしょう。
なぜなら、スーツは正しくお手入れをすることで、見た目の良さを保ち、長持ちさせることができるからです 。これは、あなたの第一印象にも直結する、非常に重要なポイントです。
お手入れを怠るとスーツはどうなる？
スーツは、着用するたびに私たちの体温や汗、そして外部のホコリや汚れにさらされています。お手入れをせずに放置すると、残念なことに以下のような問題が発生してしまいます。
- シワが定着し、みすぼらしい印象に: 一度ついてしまったシワは、放置するとどんどん取れにくくなります。どれだけ良いスーツでも、シワだらけでは台無しです 。
- 汗や皮脂の汚れが繊維に染み込む: 目には見えなくても、汗や皮脂は確実にスーツの繊維に付着しています。これが時間が経つと、落ちない汚れとなり、生地の劣化を早めます 。
- 生地が早く傷み、寿命が短くなる: 汚れや湿気をそのままにしておくと、繊維が脆くなり、結果的にスーツ本来の寿命よりも早く傷んでしまいます 。
- 雑菌が繁殖し、イヤな臭いの原因に: 湿気を含んだ状態が続くと、雑菌が繁殖しやすくなり、不快な臭いの原因にもなります 。
私が経験した「毛玉スーツ」の悲劇と、お手入れの重要性に気づいたきっかけ
実は私も新入社員の頃、スーツのお手入れの重要性を知らず、恥ずかしい思いをした経験があります。
ブラッシングの習慣がなかった頃の話です。ある日、ふと自分のスーツを見て驚きました。脇の下や足の間など、生地同士が擦れる部分が毛玉だらけになっていたんです。
電動の毛玉取り器で取っても取っても、次から次へと毛玉が発生。最終的には、生地が擦り切れて穴が開いてしまいました。せっかくのスーツが、あっという間に着られなくなってしまったんです。
この苦い経験から、「きちんとお手入れをしなければ、スーツは簡単にダメになってしまう」ということに気づかされました。
今日からできる！スーツの基本的なお手入れ3ステップ
それでは、今日からすぐに実践できる、スーツの基本的なお手入れ方法を3つのステップに分けてご紹介します。これらを習慣にするだけで、あなたのスーツは見違えるように長持ちしますよ。
ステップ1：スーツ着用後は「正しいハンガー」で湿気とシワを取る
着用後のスーツは、すぐにハンガーにかけるのが鉄則！
私たちの体温で温められた生地はクールダウンする際にシワが取れ、また、汗などの湿気も自然に抜けていきます 。
ウール生地には弾力性があり、重みで軽いシワであれば自然に伸びる復元力があります 。
ポイント：
- ハンガーは「肩の形に合ったもの」を：スーツ購入時に付属しているハンガーは、肩の部分が太く、ジャケットの立体的な構造を保ってくれるものが多いはずです 。針金ハンガーのような細いものは絶対に避けましょう。細いハンガーを使ってしまうと、ジャケットの肩の部分（パッド）の形がぼっこりと突き出たいびつな形状になってしまうからです。
私はこちらのハンガーを使っています。安価ですがつくりはしっかりしていて、オススメです。
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- スラックスは逆さまに吊るす：歩いたり座ったりと運動量の多い下半身。そのため、1日履いたスラックスはジャケット以上にクタクタです。これを回復させるには、「裾を挟んで、上下逆さまに吊るす」のが効果的。一晩休ませる間に、重力によってシワを伸ばしてくれます。生地の量が多く、重たいベルト側を下にするのがポイント。
- 一晩「風通しの良い場所」に吊るす：クローゼットにしまう前に、一晩だけ風通しの良い場所に吊るして、スーツに残った湿気を完全に飛ばしてあげましょう 。ハンガーラックがあればベストですが、もしなければ鴨居などにかけても良いでしょう。
私も壁に立てかけられる小さなハンガーラックを愛用しています。
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ステップ2：スーツを「ブラッシング」でホコリと毛玉から守る
スーツ用のブラシで優しくブラッシングする習慣をつけましょう。これだけで、目に見えないホコリや汚れを取り除き、毛玉の発生を防ぐことができます 。ブラッシングはホコリや汚れを払い落とすだけでなく、生地の毛並みを整え、毛玉の防止や程よい光沢を保つ効果もあります 。
ポイント：
- おすすめは「豚毛の柄付きブラシ」：毛にコシがあり、効率的にホコリをかき出し、毛並みを整える力が強いのが特徴です 。
- ブラッシングのコツ：スーツの生地には、毛の流れる方向である「並目（なみめ）」と、毛と逆方向の「逆目（さかめ）」があります。基本的にはスーツの上から下へ毛が流れる形になっているはずです。 ①まずは下から上へ優しくブラッシングし、繊維の隙間に入り込んだホコリをかき出します。②次に上から下へブラッシングして毛並みを整える。これをワンセットとし、スーツ全体に行ってください。襟の裏側や袖口、ポケットの中など、汚れがつきやすい部分も見落とさないように念入りに行うことが推奨されます 。
愛用ブラシ：私は長年ショージワークスの洋服ブラシを愛用しています。私が勤めていたアパレルショップでも使われていたもので、見た目も高級感があり、ブラッシングが楽しくなりますよ。外側にコシのある豚毛、内側に生地を傷めにくい馬毛が使われており、ホコリ取りと毛並み維持の両方に効果的です。
4000円を超える高級品のため、初めての方にはオススメしづらいですが、最初に奮発してよいものを買っておけば、ブラッシングが習慣づくきっかけになるかもしれません。
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ステップ3：シャツと靴にも「毎日ケア」で清潔感を保つ
スーツだけでなく、シャツや革靴も毎日のお手入れが欠かせません。これらも清潔感を保ち、長持ちさせるための重要なアイテムです。
- シャツは必ず毎回洗濯する：「あと1回くらい着られるかな」という考えは絶対NG！
目に見えなくても皮脂汚れは確実に付着しており、放置すると黄ばみとして定着してしまいます。シャツは毎回洗濯が基本です。特に襟と袖口は汚れが集中しやすい部分。
- 靴は着用後、最低1日以上休ませる：人間の足は1日にコップ1杯分もの汗をかくと言われています。この汗は靴の中に溜まり、1日程度では完全に乾きません。
湿ったままの靴を連日履き続けると、雑菌が繁殖し、靴の寿命が縮まったり、嫌な臭いの原因になったりします 。最低でも2〜3足のビジネスシューズをローテーションで履き、連続での着用は避けてください 。
【くまを流】ワンランク上のお手入れ術と愛用アイテム
ここからは、私が普段から実践しているお手入れ術や、愛用しているアイテムについてご紹介します。ちょっとした工夫で、あなたのビジネススタイルはもっと輝きますよ。
シワ対策の最終兵器！「衣類スチーマー」の効果的な使い方と私の愛用品
日々の着用で深く入ってしまったシワは、スチームアイロン（衣類スチーマー）でケアすることで、見た目を美しく保ち、生地の風合いを整えることができます 。
私はパナソニックの衣類スチーマー（NI-FS780）を愛用しています。スチームに特化しており、アイロン台を使わずにハンガーにかけたまま使用できるのがとても便利です。水を運ぶポンプを内蔵しており、斜めにしてもちゃんと給水してくれるのも良い点です。
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効果的な使い方： ハンガーにかけたスーツを右手にスチーマーを持ち、左手で生地を伸ばしながらゆっくりと蒸気をあてていきます。左手でシワを伸ばすようにするのがポイントです 。蒸気が乾く前に手で軽くシワを引っ張りながら伸ばすと効果的です 。
私が実践するシャツの洗濯ルーティンと「襟汚れ」対策
しつこい襟汚れには、実は簡単な対策があります。私は、ライオンの「ナノックス」を愛用しています。
使い方は簡単です。襟や袖口などの汚れ部分に直接ナノックスを塗り、その後、放置せずに他の洗濯物と一緒に洗濯用洗剤で洗うだけです。これだけで、黄ばみが残らず、いつでも清潔なシャツを保つことができますよ。
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忙しいビジネスマンの味方！「ノンアイロンシャツ」の選び方とメリット
「毎日のアイロンがけは正直面倒…」そう感じている方も多いのではないでしょうか。そんなあなたにおすすめなのが、ノンアイロンシャツです。私もユニクロのノンアイロンシャツを愛用しており、そのコストパフォーマンスの高さには驚かされています。
私がノンアイロンシャツをおすすめする理由：
- 価格が安い：4,000円程度で手に入り、セール時にはさらに安価になります。
- 耐久性が高い：私自身、3年以上着ていますが、全くへこたれる気配がありません。日常使いに最適な、非常に丈夫な作りです。
- シワが残らない：洗濯後、干すときにしっかりとシワを伸ばすようにするだけで、乾いたらすぐに着用可能です。忙しい朝でも、時間を気にせずパリッとしたシャツを着て出かけられます。
革靴愛好家が語る！「靴を休ませる」ことの重要性
並んでいる革靴
私は100足以上の革靴を購入してきた革靴愛好家です。その経験から言えるのは、革靴の寿命を延ばすには「休ませる」ことが何よりも大切だということです。
脱いだら風通しの良い場所で休ませましょう。また、着用後は必ずブラッシングを行い、ホコリや汚れを落とします。
靴の内側に除菌スプレーをプッシュし、一晩おいたらシューツリーを入れると効果的。インソールの劣化やにおいを防ぎ、型崩れを予防します。
革靴のお手入れについては、別記事「【保存版】革靴と5年付き合うための基本メンテナンス｜初心者がするべき3つの手入れ」で詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。
クリーニングはいつ出すべき？適切な頻度と注意点
スーツを清潔に保つ上でクリーニングは重要ですが、その頻度には注意が必要です 。
ウール素材のスーツは、頻繁なクリーニングによって生地本来の油分が失われ、ハリが失われたり、汚れが付着しやすくなったりすることがあります 。
また、機械による強いプレスも生地を傷め、型崩れの原因となる可能性もあります 。
クリーニングの適切な頻度と私の利用術
推奨されるクリーニング頻度は、シーズンに1回程度で十分とされています 。
特に汗をかく春夏シーズンは2～3週間に1回程度が目安とされますが、秋冬シーズンは汗をあまりかかないため、1シーズンに1回程度が適切です 。
私自身も、クリーニングはシーズンに1回程度です。デリケートな生地については、数年間出していないものもあります。その分、日々のブラッシングや衣類スチーマーでフォローしています。
クリーニング店は、近所にある個人店を利用しています。これが当たりで、とても丁寧な仕事をしてくれるのです。
特に以下の点が気に入っています。
- 染み抜きがうまい。
- アイロンがけが丁寧で、特にラペル（襟の折り返し部分）のロールやクリース（パンツの折り目）の仕上げがきれい。
- カウンセリングが丁寧で、侵襲的な作業（生地に負担をかける可能性のある作業）の説明や、対応の難しい汚れについて正直に教えてくれる。
皆さんがクリーニング店を選ぶ際は、ネットのクチコミなどを参考に、信頼できるお店を選ぶようにしてください。私のように、近所で「当たり」を引くこともありますが、じっくり選ぶことで後悔のないクリーニング店を見つけられるはずです。
クリーニングに出す際は、特段変わったことはしていませんが、スーツ用ハンガーを持参し、そのハンガーを使用してもらうこと、そして事前のカウンセリングに時間をかけてもらうようにしています。プロの目で、私が気づかなかった汚れを指摘してくれることもありますよ。
クリーニング後の保管方法と注意点
クリーニングから戻ってきたスーツについているビニールカバーは、通気性が悪いため避けるべきです 。そのままにしておくと湿気がこもり、カビの原因になる可能性があります。
私は、ガーメントバッグや市販の防虫カバーを使用して保管しています。
クローゼットにスーツを詰め込みすぎず、スーツとスーツの間に最低でも2cmの隙間を開けて収納することが重要です 。これにより、通気性が確保され、カビの発生や出し入れの際の摩擦による生地の傷みを防ぐことができます 。
また、直射日光の当たらない場所で保管し、紫外線による色あせを防ぐことも大切です 。
安価なものでも「育てる」喜び！私が実践する物の大切さ
電車の中でだらしないスーツ姿の男性を見て私が思うのは、「身なりに無頓着である＝持ち物への愛情がない」ということです。
しかし、私は「安価なものであっても、愛情をかけて大事に育てていく」ことこそが、自信と他者からの信頼を得られる装いにつながると考えています。この信条は、特に靴にこだわるようになってから得たものです。
靴は日頃の手入れや愛着が目に見えてわかるアイテムです。きちんと愛情を持って手入れを行えば、見事なエイジングを見せてくれ、長年愛用できるでしょう。そして、この真理はスーツにも当てはまることに気づいたのです。
安価なものでも、手をかけてメンテナンスを続けた物品には、当然ながら愛着がわきます。長く使い続けることで、物品はあなたの体になじみ、その人のパーソナリティの一部となるのです。着つぶして、履きつぶして買い替える、というサイクルでは愛着は生まれません。
このブログは初心者向けを身上とし、安価なものから取り入れることを提唱しています。
しかし、それは決して物を粗略に扱うことを意味しません。
どんな価格帯のアイテムであっても、愛情をかけて大事に扱うこと。
それこそが、あなたのビジネススタイルをワンランクアップさせ、自信と信頼につながるのです。
まとめ
今回は、ビジネスマンにとって欠かせない「スーツのお手入れ」について、基本的な方法から私流のこだわりまで、詳しくお伝えしました。
- スーツは着用後、正しいハンガーにかけて湿気を飛ばし、シワを伸ばす
- 毎日ブラッシングでホコリを取り除き、毛玉を防ぐ
- シャツは毎回洗濯し、革靴は休ませてケアする
- 深く入ったシワには衣類スチーマーを効果的に活用する
- クリーニングはシーズンに1回程度を目安に、信頼できるお店を選ぶ
これらの基本的なお手入れを習慣にするだけで、あなたのスーツやシャツ、革靴の寿命は格段に伸び、いつでも清潔感のある身だしなみを維持できます。
お手入れは面倒に感じるかもしれませんが、毎日の小さな習慣が長い目で見ると大きな違いを生みます。最低限のこれらのケアを習慣化して、いつでも清潔感ある「デキる」ビジネスマンを目指しましょう！
あなたのビジネススタイルがワンランクアップすることを願っています！
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