【新入社員・就活生向け】ビジネスコートの選び方|最初の1着に最適な種類・色・マナーを徹底解説

コートを着たくまを アイテム別ガイド

これから秋冬を迎える新入社員や就活生の方。

スーツや革靴はしっかり準備したけれど、「コートって、どんなものを選べばいいんだろう?」と悩んでいませんか?

気持ちはよく分かります。私自身、コート選びについてはいろいろと失敗をしてきました。

コートを着て歩くビジネスマン。

実は、ビジネスコートはあなたの第一印象を決定付けける重要なアイテム。 スーツ姿よりも先に、取引先の目に触れることも多いコート。

コートがイマイチだと、せっかくのスーツスタイルが台無しになってしまうこともあります。

この記事では、元アパレル販売員で現役営業マンの私が、新入社員に最適なビジネスコートの選び方を解説。

私の所有するコートも具体例に挙げながら、リアルな視点でお届けします。

この記事を読めば、最初のコート選びで迷うことはありません。

自信を持って「最初の1着」を選び、冬のビジネスシーンを攻略することができるようになります。

スーツ コート いつから?新入社員が知るべきビジネスコートの基本マナー

「そもそもコートって、いつから着ていいの?」そんな疑問をお持ちかもしれません。まずは、社会人として知っておきたいコートの基本マナーから押さえましょう。

コートを着始める時期は「気温10℃前後」が目安

具体的な日付よりも、気温(10℃前後)で判断するのがスマートです。天気予報をチェックする癖をつけると良いでしょう。周りの先輩たちが着始めたタイミングに合わせるのも、大切な気配りの一つです。

訪問先でのスマートなコートの扱い方【脱ぐ・畳む・置く】

これは最重要マナー。コートは「建物に入る前」に脱ぐのが鉄則です。雨などでそれが難しい場合でも、受付の方に挨拶する前には必ず脱ぎましょう。

脱いだコートは、裏地が表になるように畳みます。これは、外のホコリを社内に持ち込まないという配慮の現れ。畳んだコートは、許可なく応接室の椅子の背もたれなどには掛けず、自分のカバンの上に置くのが基本です。

電車内や移動中の注意点

満員電車では、コートを着たままだとかさばってしまいます。手に持つか、腕にかけておくと周りの方への配慮になります。シワになりにくいように、ふんわりと畳んで持つのがコツです。

ビジネスコートの種類と選び方|定番3種(ステンカラー・トレンチ・チェスター)の違いを比較

ビジネスコートにはいくつか種類がありますが、まずは基本の3つを覚えれば大丈夫です。ここでは、私の私物も交えながら、それぞれの特徴を比較解説しますね。

①ステンカラーコート:誠実さと汎用性の王道

ボタンを留めると一番上以外が見えなくなる「比翼仕立て」が特徴の、最もベーシックなコートです。真面目で誠実な印象を与え、オンオフ問わず使えるのが最大の魅力。

私が所有するトゥモローランドのウールメルトン製コートもこのタイプ。肩の縫い目がないラグランスリーブという仕様で、ジャケットの上から羽織っても肩周りが動かしやすく、シルエットも自然です。まさに万能選手。

ステンカラーコートを着用したイメージ

②トレンチコート:洒脱でクラシックな英国紳士の風格

肩のベルト(エポレット)やウエストベルトなど、ミリタリー由来のデザインが特徴です。羽織るだけで様になり、洒脱な印象を与えますが、その「貫禄」が新入社員には少しトゥーマッチに見える可能性も。

私物のアクアスキュータムのトレンチコート(ヴィンテージ)も、クラシックで格好良いのですが、新人の頃に着ていたら少し背伸びしているように見えたかもしれません。まずは基本を押さえてから挑戦したい一着です。

③チェスターコート:都会的でドレッシーな万能選手

スーツのジャケットと同じような襟の形が特徴で、最もフォーマルで上品な印象を与えるコートです。スーツとの相性は抜群で、非常にエレガント。

ただしサイズ感には要注意です。

カジュアルファッションでも取り入れられている関係上、細身に作られているチェスターコートもあります。

ジャケットの上から羽織れるよう、適度なゆとりが必要です。

ビジネスコートのおすすめ色は?ネイビー・ベージュ・黒を徹底比較

コート選びで最も悩むのが「色」かもしれません。ここでは定番の3色を比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

ネイビー・ベージュ・黒のコートを着た様子。

【定番】ネイビー:誠実さと知的さを演出する鉄板カラー

迷ったらまずネイビーを選べば間違いありません。
どんな色のスーツにも合わせやすく、ビジネスシーンで求められる誠実さや清潔感を最も演出しやすい色です。就職活動から日々の通勤まで、あらゆる場面で活躍してくれます。

【万能】ベージュ:春先まで使えて軽快な印象に

ネイビーと並んでおすすめなのがベージュです。
明るく軽快な印象を与え、重くなりがちな冬のコーディネートを華やかにしてくれます。特に春先まで違和感なく着用できるため、一着持っていると非常に便利です。

【注意点も】黒(ブラック):フォーマルだが重い印象にも

黒はフォーマル度が高く、冠婚葬祭にも使える便利な色です。
しかし、ビジネスシーンでは少し堅苦しく、重たい印象を与えてしまうことも。リクルートスーツのような印象が強くなる場合もあるため、2着目以降の選択肢として考えるのが良いでしょう。

結論!新入社員の最初の1着は「ライナー付きステンカラーコート」が最適な3つの理由

3つのコートを比較しましたが、私が新入社員のあなたにおすすめしたい「最初の1着」は、間違いなくステンカラーコートです。なぜなら、ビジネスで最も大切な「信頼感」と「汎用性」を、最も高いレベルで兼ね備えているから。その理由を詳しく解説します。

理由1:ビジネスシーンを選ばない圧倒的な汎用性

ステンカラーコートは、そのシンプルなデザインから、フォーマルな商談から日々の通勤、さらには冠婚葬祭まで幅広く対応できます。
休日のきれいめカジュアルにも着回せるので、まさに「一着あれば安心」の万能コートなのです。

理由2:どんなスーツにも合う抜群の着回し力

シンプルなデザインだからこそ、ネイビー、グレー、ブラックなど、どんな色のスーツにも自然に馴染みます。
過去の記事「超初心者向け!初めてのスーツ攻略法5選!」で紹介したような、基本のネイビースーツ・グレースーツとの相性ももちろん抜群です。

理由3:防寒性と機能性!長く愛用できる普遍的なデザイン

流行り廃りのない、完成されたデザイン。これがステンカラーコートの強みです。特に、ウールやダウンの取り外し可能なライナーが付いたモデルを選べば、秋口の少し肌寒い日から真冬の厳しい寒さまで対応可能。優れた防寒性を発揮します。さらに撥水加工が施された生地なら、急な雨の日でも安心。まさに「投資価値」のある一着と言えるでしょう。

コートの取り外し可能なライナー
ウールのライナー。

失敗しないビジネスコートの選び方|サイズ感・着丈の2つの掟

では、実際にコートを選ぶ際、どこをチェックすれば良いのでしょうか?ここを間違えると一気に野暮ったく見えてしまうので、2つのポイントをしっかり押さえてください。

掟1:サイズ感は「スーツのジャケットの上から羽織って」決める

必ず、普段仕事で着ているスーツのジャケットを持参して、その上から試着してください。

肩周りが窮屈でないか、腕をぐるっと回してみて動きやすさを確認しましょう。

特に初心者の方には、肩の縫い目がなく、自然にフィットしやすい「ラグランスリーブ」のコートがおすすめです。これならジャケットの上からでも窮屈になりにくいですよ。サイズ感に悩んだら、過去の記事「【あなたの装いは大丈夫?】ビジネススタイルのNGポイント」も参考にしてみてください。

掟2:最適な着丈は「膝丈」が目安

コートは面積が大きい分、着丈のバランスが非常に重要です。長すぎると野暮ったく、短すぎるとカジュアルで子供っぽい印象に。スーツのジャケットの裾が完全に隠れる「膝丈」を目安に選ぶと、誰が見ても美しいシルエットになります。

裾丈の適正なコートと、短すぎるコート
コートの長さを比較したもの。右のコートは短く、なんだか寸足らずに見えます。

これはNG!新入社員がやってはいけないビジネスコートの着こなしと私の失敗談

最後に、新入社員が選ぶべきではないコートの例を、私の失敗談と共にご紹介。
良かれと思って選んだものが、実はビジネスシーンにふさわしくない場合も。注意してくださいね。

私が新入社員だった頃、学生時代から着ていたお気に入りのPコートで出社していました。しかしこれはスーツの上に着ることを想定していないコートでした。シルエットはパツパツ、丈も短すぎて、コートの下からジャケットの裾がだらしなくはみ出ていたのです。恥ずかしいですね。

短すぎるコートを着たビジネスマン
イメージ

以下のようなコートは、ビジネスの場では避けるのが賢明です。

  • フード付きのコート(モッズコートなど)
  • ダウンジャケットや中綿ブルゾン
  • ショート丈のコート(Pコート、ダッフルコートなど)
  • カジュアルすぎる素材(デニム、コーデュロイなど)

【まとめ】

今回は、新入社員向けのビジネスコートの選び方について、私の経験を交えて解説しました。

まとめると、

  • コートを着る時期は気温10℃前後、マナーは「建物に入る前に脱ぐ」
  • 定番コートは色々あるが、「最初の1着」には機能的な「ステンカラーコート」が断然おすすめ
  • 色は「ネイビー」か「ベージュ」、サイズは「ジャケットの上から試着」、着丈は「膝丈」を目安に
  • フード付きやショート丈など、カジュアルすぎるデザインは避ける

この記事を参考に、あなたにとって冬のパートナーとなる一着を見つけてください。

コーディネートに占める面積の大きいコートは、あなたの印象を大きく左右します。

信頼できるコートを纏うことで、あなたのビジネスライフはより自信に満ちたものになるはず。応援しています!

コートを着て街を歩くビジネスマン

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