スーツにも慣れ、そろそろオフィスカジュアルでジャケパンに挑戦したいけど、足元は何を合わせればいいか悩んでいませんか?

「とりあえず手持ちの黒い革靴で…」と考えている方、その気持ちはよく分かります。
でもちょっと待ってください。
実は、いつも履いているスーツ用の革靴をそのまま合わせると、全体のバランスが崩れてチグハグな印象になってしまうことがあるんです。
この記事では、スーツとジャケパンの「ドレスコードの違い」を基に、ジャケパンに本当に合う革靴の選び方を元アパレル店員の私が徹底解説します。
この記事を読めば、もうジャケパンの靴選びで迷うことはなくなり、自信を持って一歩上のビジカジスタイルを始められるようになりますよ。
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目次
私の失敗談|ジャケパンに「黒ストレートチップ」がNGだった話
今でこそビジネススタイルについて発信している私ですが、過去には手痛い失敗をした経験があります。
あれはアパレルショップで働いていた20代の頃。 少しカジュアルなツイードのジャケットにチノパンを合わせた、自分なりに考えたジャケパンスタイルで出勤した日のことでした。足元には、ビジネスマンの基本だろうと信じて疑わなかった「黒の内羽根ストレートチップ」を合わせていました。

その日の朝礼後、店の先輩にこっそり呼び出され、こう言われたのです。
「その服装にその靴はちょっと硬いよね。スーツじゃないんだから…」
当時の私は「革靴なら何でもOK」だとなんとなく思っていました。あの時の少し恥ずかしい気持ちは、今でも忘れられません…。
この経験こそが、服装に合わせた靴選び、「ドレス度の調整」の重要性を私に教えてくれました。
なぜNG?スーツとジャケパン「ドレス度の違い」が全てのカギ
では、なぜスーツに合う革靴がジャケパンではNGになってしまうことがあるのでしょうか。
結論から言うと、それは服装の「ドレス度」が違うからです。
ドレス度とは、服装のフォーマルさの度合いのこと。冠婚葬祭で着るような礼服が最も高く、ジーンズにTシャツといった普段着が最も低い、とイメージすると分かりやすいかもしれません。

- スーツ:上下が同じ生地で作られた「共布」のセットアップ。非常にドレス度が高い服装です。
- ジャケパン:上下が異なる素材や色の「単品」を組み合わせたスタイル。スーツよりもカジュアルな位置づけになります。
服装がカジュアルダウンしているのに、靴だけが最もフォーマルなまま。これではバランスが取れず、足元だけが浮いて見えてしまうのです。

ジャケパンスタイル成功のカギは、この「ドレス度」の理解。
これさえ分かれば、革靴選びは驚くほど簡単になりますよ。
ちなみに、基本となるスーツの正しい靴選びについては、こちらの記事**【内部リンク:「スーツに合わせる革靴の基本」の記事へ】(作成中)**で詳しく解説しています。
【基本ルール】ジャケパンに合う革靴を選ぶ3つのポイント
では具体的に、どのように「ドレス度」を調整すれば良いのでしょうか。 誰でも簡単に実践できる3つのポイントに絞って、さらに深掘りして解説します。
①デザインで選ぶ|選択肢はUチップやローファーだけじゃない!
まず注目すべきは、革靴のデザインです。ジャケパンには、少し装飾があったり、活動的に見えたりするデザインが似合います。
Uチップ

つま先のU字ステッチが程よいアクセントになる万能選手。カジュアルすぎず、硬すぎず、一足目におすすめです。
ローファー

紐のないスリッポンタイプで、軽快さと抜け感を演出できます。特に春夏シーズンに活躍します。
外羽根プレーントゥ

装飾のないシンプルなデザインですが、「外羽根式」であることがポイント。スーツにも合わせられる汎用性の高さが魅力。
ダブルモンクストラップ

バックルが華やかな印象を与え、足元のアクセントになります。周りと少し差をつけたいお洒落好きの方へ。
ここで少し専門的な話ですが、「外羽根式」と「内羽根式」の違いを知っておくと便利です。

靴紐を通す部分(羽根)が、甲の上に乗っかっているのが「外羽根」。甲の部分と一体化しているのが「内羽根」です。外羽根はもともと軍用靴や狩猟靴に採用されたデザインで、着脱しやすく動きやすいのが特徴。そのルーツから、内羽根よりもカジュアルな印象を与えます。 私の失敗談のストレートチップは、この最もフォーマルな「内羽根式」だったのです。
②色で選ぶ|茶色が基本。黒や他の色はどう合わせる?
次に重要なのが色選び。ジャケパンの楽しさは、様々な色を組み合わせられる点にもあります。
ダークブラウン(濃茶)

迷ったらまずこの色。ネイビージャケットにもグレージャケットにも合う最高の万能色です。知的で落ち着いた印象を与えます。
ライトブラウン(明茶)

足元がパッと明るくなり、より軽快でカジュアルな印象に。春夏や休日のスタイルによく合います。
バーガンディ(ワインレッド)

上品な色気と洒落感を演出できる上級者カラー。ネイビーやグレーのパンツと相性抜群です。
黒

もちろん黒もOK。ただし、Uチップやローファー、シボ革素材など、デザインや素材でカジュアル要素を取り入れるのが成功の秘訣です。
茶色は親近感や柔らかな印象を、黒は引き締まった権威的な印象を与えます。その日の気分や会う相手によって使い分けるのも楽しいですよ。
③素材で選ぶ|季節感と「こなれ感」を演出する
意外と見落としがちなのが、革の素材です。素材を変えるだけで、全体の印象は大きく変わります。
シボ革(グレインレザー)

表面に凹凸のある革。カジュアルで柔らかな印象を与え、傷が目立ちにくいのも嬉しいポイント。何を隠そう、私が先輩に勧められたのもこのシボ革のローファーです。
スエード

起毛した革素材。温かみのある見た目で、特に秋冬のツイードやフランネルといった素材のジャケットと相性抜群です。
スムースレザー(表革)

一般的なツルっとした革。春夏は光沢のあるローファーで軽快に、秋冬は少しマットな質感のものを選ぶ、といった季節感を意識するとお洒落に見えます。
お気に入りの一足と長く付き合うためには、日頃のお手入れが欠かせません。基本的なメンテナンス方法については、こちらの記事**【内部リンク:「革靴の基本メンテナンス」の記事へ】**も参考にしてみてください。
ジャケパンの足元、よくある質問(Q&A)
さて、ここまで革靴の選び方を解説してきましたが、他にも細かい疑問がありますよね。 よくある質問に、Q&A形式でお答えしていきます。
Q1. スニーカーを合わせるのはアリ?
結論から言うと、アリです。 ただし、どんなスニーカーでも良いわけではありません。 大人がジャケパンに合わせるなら、**「シンプルデザインのレザースニーカー」**を選びましょう。

色は白、黒、ネイビーなどが基本です。キャンバス地のものや、ハイテク系のゴツゴツしたスニーカーはカジュアルになりすぎるため、オフィスシーンでは避けるのが無難です。
Q2. 靴下は何色を選べばいい?
基本は「パンツの色に合わせる」と覚えてください。 例えば、グレーのパンツならグレーの靴下、ネイビーのパンツならネイビーの靴下です。こうすることで、パンツと靴下が繋がり、脚が長く見える効果があります。

靴の色に合わせるのも間違いではありませんが、まずはパンツの色と合わせることから試してみてください。
Q3. ベルトと靴の色は絶対に合わせないとダメ?

基本的には「合わせるべき」です。 特にビジネスシーンでは、ベルトと靴の色を揃えるのがマナーとされています。黒い靴なら黒いベルト、茶色い靴なら茶色いベルト、といった具合です。
これにより、コーディネート全体に統一感が生まれます。厳密に全く同じ色でなくても、トーンが合っていれば問題ありません。
Q4. 雨の日はどうしたらいい?
大切な革靴は雨に濡らしたくないですよね。 雨の日に一番おすすめなのは、「ラバーソール(ゴム底)の革靴」です。
滑りにくく、水が染み込みにくいのが特徴。デザインも晴れの日と遜色ないものがたくさんあります。 また、撥水スプレーを事前にかけておくだけでも効果は絶大です。高価な革靴は避け、天候を気にせず履ける「雨の日用の一足」を持っておくと、精神的にも非常に楽になりますよ。
【まとめ】
今回は、ジャケパンに合う革靴の選び方について、深掘りして解説しました。 最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- ジャケパンスタイル成功のカギは「ドレス度のバランス」
- デザインはUチップや外羽根式、色はダークブラウンから始めるのが王道
- シボ革やスエードといった素材で季節感やこなれ感を演出するのも有効
- スニーカーならシンプルレザー、靴下はパンツの色に合わせるのが基本
この基本さえ押さえれば、あなたのジャケパンスタイルは格段にお洒落になります。 もう足元で迷うことなく、自信を持ってオフィスカジュアルを楽しんでくださいね。
「具体的にどんなブランドを選べばいいの?」と気になった方は、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
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