【2025年版】ジャランスリワヤの革靴は「買い」か?100足履いた私が本音で語る魅力と注意点

アイテム別ガイド

「そろそろ本格的な革靴が欲しい。でも、いきなり何万円も出すのは勇気がいる…」
「ジャランスリワヤというブランドが評判良いらしいけど、実際のところどうなんだろう?」 「3万円台で本当に”本格的”なの?安物買いの銭失いにならないか不安…」

もしあなたが今、こんな風に悩んでいるなら、この記事はきっと役に立ちます。

※正式名称は「ジャランスリウァヤ」 ですが、一般的には「ジャランスリワヤ」という表記が多いみたいです。

【結論】ジャランスリワヤは最初の本格革靴に「買い」か?革靴100足以上を履いたマニアが徹底解説

結論から言えば、ジャランスリワヤは「コストを抑えつつ、本格的な革靴の世界を体験したい」という方にとって、最高の選択肢の一つです。

3万円台という価格ながら、高級靴と同じ「ハンドソーンウェルテッド製法」で作られています。
修理しながら長く履き続けられるため、まさに「育てる革靴」の入門に最適と言えるでしょう。

ただし、手放しでおすすめできるわけではありません。

この記事では、これまで100足以上の革靴を履き、そのうちジャランスリワヤを4足経験してきた私が、

  • なぜジャランスリワヤが「最初の一足」におすすめなのか?
  • どんな人にはおすすめ「できない」のか?
  • 同じ価格帯の競合(スコッチグレイン等)と比べて何が違うのか?
  • 数あるモデルから、あなたが選ぶべき一足はどれか?

といった疑問に、忖度なくお答えします。
この記事を読めば、あなたがジャランスリワヤを買うべきかどうかが、明確に判断できるようになるはずです。早速結論から見ていきましょう。

【立ち位置】スコッチグレインやバーウィックと何が違うのか?

ジャランスリワヤの購入を検討する際、必ずと言っていいほど比較対象に挙がるのが、同じ価格帯の「スコッチグレイン」や「バーウィック」です。

そもそも「最初の本格革靴」としてどのブランドを選ぶべきか広く検討したい方は、こちらの記事で全体像を掴むのもおすすめです。

ここでは、各ブランドの「キャラクター」を比較し、ジャランスリワヤのユニークな立ち位置を明らかにします。

■ ジャランスリワヤ:『骨太な英国クラシックの探求者』

ジャランスリワヤ

ひと言で表すなら、ジャランスリワヤは「伝統的な英国靴への入り口」となるブランドです。

デザインは、エドワードグリーンやチャーチといった英国の老舗高級ブランドを彷彿とさせる、クラシックで重厚な佇まい。流行に左右されない骨太なシルエットが、「これから本格的な革靴の世界を探求したい」という方の知的好奇心をくすぐるでしょう。

ただの「高コスパな革靴」ではなく、その先にある伝統や文化を感じさせてくれます。本場イギリスで学んだ製法を、人件費を抑えられるインドネシアで実践することで、この驚異的な価格が実現されているのです。それがジャランスリワヤ最大の魅力と言えます。

  • こんな人におすすめ:
    • 流行よりも、靴の背景にある「伝統」や「本格感」を重視したい人
    • 重厚でクラシックな英国紳士のスタイルに憧れる人
    • 長く付き合える、本物志向の革靴を探している人

■ スコッチグレイン:『信頼の日本製、実直なビジネスパートナー』

スコッチグレイン

スコッチグレインは、「どんなビジネスシーンでも失敗しない、真面目で信頼できるパートナー」のような存在です。

日本人の足型を熟知した木型を設計し、堅実なグッドイヤーウェルテッド製法で安定した品質を生み出しています。その仕上がりは、まさに「優等生」と言えるでしょう。
デザインに強い個性や主張はありませんが、そのぶん服装を選ばず、日々のビジネスシーンで安心して履くことができます。

  • こんな人におすすめ:
    • まずは品質と履き心地を重視し、失敗のない一足を選びたい人
    • 革靴にファッション性よりも「ビジネスツール」としての実用性を求める人

■ バーウィック:『英国とイタリアのハイブリッド、器用な伊達男』

バーウィック大阪

バーウィックは、「英国靴の堅実さと、イタリア靴の色気を併せ持つ洒落者」というイメージ。

英国靴のようなカッチリとした作りでありながら、どこか軽快でシャープなシルエット。
そこにはスペインブランドならではのセンスが光ります。
オンオフ問わず使え、堅苦しくなりすぎずに足元を品良くまとめてくれる器用さも魅力の一つです。

  • こんな人におすすめ:
    • ビジネスだけでなく、休日のジャケパンスタイルにも合わせたい人
    • 堅実さも欲しいが、少しだけお洒落心や遊び心も表現したい人

■ まとめ:あなたが革靴に求めるものは?

ブランドキーワードキャラクター
ジャランスリワヤ英国クラシック、重厚、本格志向伝統を重んじる本格派
スコッチグレイン日本製、堅実、ビジネス向け真面目で信頼できる優等生
バーウィックバランス、色気、万能堅実さと洒落感を両立した器用人

このように、それぞれに得意なスタイルがあります。
どのブランドが優れているかではなく、「あなたが革靴に何を求めるのか?」という視点で選ぶことが、満足のいく一足に出会うための鍵となります。

【モデル解説】4足の経験から語る!おすすめモデルと注意点

何を隠そう、このジャランスリワヤこそが、私が社会人になって初めて自腹で購入した本格革靴。だからこそ、愛憎相半ばする視点から、忖度なく語ります。 まずは、各モデルの特徴を一覧で比較してみましょう。

■ 4足のモデル比較表

1足目2足目3足目4足目
写真プレーントウストレートチッププレーントウ2タッセルローファー
モデル外羽根プレーントゥ内羽根ストレートチップ外羽根プレーントゥタッセルローファー
ラスト(木型)EDWARD11120EDWARD18045
素材アッパー:仏アノネイ社カーフ
ソール:ダイナイトソール
アッパー:仏アノネイ社カーフ
ソール:ダイナイトソール
アッパー:グレインレザー
ソール:ダイナイトソール
アッパー:スエード(茶)
ソール:レザーソール
メリット・上質な甲革
・どこにでも履いていける万能なデザイン
・上質な甲革
・高いフォーマル性
・グレインレザー(シボ革のため、雨や傷に強い
・快適な木型
・抜群の踵フィット
・軽快な印象
デメリット・初期の硬さ・中底の沈みが大きい・ドレッシーさは控えめ・サイズ調整不可

■ ラスト(木型)ごとのワンポイント解説

同じブランドでも、ラストが違えば履き心地は全くの別物です。私の経験から、各ラストのポイントと注意点を解説します。

EDWARDラスト(プレーントゥで使用):王道にして、快適な相棒

EDWARDは、ジャランスリワヤの定番ラストの一つ。適度な丸みとボリューム感があり、まさに英国靴の王道といったシルエットが特徴です。私の足には非常に相性が良く、2足も所有している事実がその信頼性を物語っています。
オンオフ問わず使える汎用性と、安心感のある履き心地を求めるなら、まずこのラストから試すのがおすすめです。

11120ラスト(ストレートチップで使用):沈み込みに要注意なフォーマル番長

内羽根式ストレートチップなどに使われる、ドレッシーな定番ラスト。シャープな見た目で、冠婚葬祭や重要な商談など、ここぞという場面で活躍します。
ただし、私の経験上、このラストはハンドソーン製法特有の「中底の沈み込み」が他のモデルより大きいと感じました。
履き込むうちにサイズが緩くなる可能性を考慮し、試着の際は「少しキツいかな?」くらいで選ぶのが良いかもしれません。

18045ラスト(ローファーで使用):フィット感が命の専門家

ローファー専用に開発されたラスト。
最大の特徴は、吸い付くようにフィットする小ぶりなヒールカップです。紐で調整できないローファーの弱点を、優れた設計でカバーしています。
その分、サイズ選びはシビア。踵が浮くようなら、サイズダウンを検討してみてもよいでしょう。試着時には踵のフィット感を最優先でチェックすべきラストです。

【購入ガイド】失敗しないための具体的なチェックポイント

素晴らしい靴も、サイズが合わず、品質に納得できなければ意味がありません。
ここでは、購入で後悔しないための具体的なチェックポイントを2つ、お伝えします。

チェックポイント①:ラストの特性を理解したサイズ選び

革靴のサイズ選びは、スニーカーのように「長さ」だけで選んではいけません。特にジャランスリワヤは、ラストごとの癖を理解することが重要です。

  • 基本の確認事項
    • 踵(かかと): まずは踵がしっかり収まっているか。
    • 甲(こう): 紐を締めたときに、適度な圧迫感があるか。羽根が完全に閉じてしまうのは緩すぎです。
    • 指の付け根: 靴の最も幅が広い部分と、足の指の付け根の位置が合っているか。
    • 捨て寸: つま先に1cm~1.5cmほどの余裕があるか。つま先が内部で当たってしまっている場合は小さすぎます。
  • ラスト別の追加チェック
    • 11120ラストの場合: 前述の通り「中底の沈み込み」が大きい傾向にあります。試着時にジャストフィットだと、後々緩くなる可能性大。「少しタイトかな?」と感じるくらいのサイズ選びも視野に入れると良いでしょう。
    • 18045(ローファー)の場合: とにかく「踵の抜け」がないかを徹底的に確認してください。少しでも踵が浮く感覚があれば、サイズを下げるか、そのモデルは諦める勇気も必要です。

チェックポイント②:価格相応の「品質の個体差」を見抜く

正直に言うと、ジャランスリワヤには価格相応の「品質の個体差(アタリハズレ)」が存在します。これは、3万円台でハンドソーン製法を実現するためのトレードオフとも言えるでしょう。

実際に私も、4足目のタッセルローファーでアッパーに接着剤が付着している個体に当たった経験があります。

こうした「ハズレ」を引かないために、特に店舗で購入する際は、以下の点をご自身の目でしっかりチェックしてください。

  • [検品リスト]
    • ステッチの乱れ: ソール周りやアッパーのステッチが、大きく乱れたり飛んだりしていないか。
    • 革の傷やシワ: 目立つ場所に大きな傷や、左右で極端に異なるシワ(血筋など)が入っていないか。
    • 接着剤のはみ出し: ソールとアッパーの接合部分に、接着剤がはみ出していないか。
    • 左右の対称性: 左右の靴を並べてみて、形や仕上げに大きな差がないか。

高級ブランドでは検品で弾かれるような個体が、稀に混ざっている可能性も。それを念頭に置き、自分の目で確かめることが大切です。

【Q&A】よくある質問

最後に、よくある質問にお答えします。

Q. どこで買うのがおすすめ?

A. 初めて購入するなら、必ず正規取扱店で試着してください。 サイズ選びや品質チェックの重要性は、これまでお伝えした通りです。知識豊富な店員さんに相談しながら、複数のサイズやモデルを試すのが失敗しないための一番の近道です。

自分の足に合うラストとサイズを把握した上で、2足目以降をオンラインストア(楽天など)で購入するのは賢い選択肢だと思います。

Q. 手入れは大変?

A. 難しく考える必要はありません。素材に合わせた最低限のケアで、靴は長持ちします。

  • カーフ(通常の革): ①馬毛ブラシでホコリを落とす → ②クリーナーで汚れを拭う → ③栄養クリームを塗る。これだけです。
  • グレインレザー: 傷や汚れに強いので、基本は①のブラッシングだけでOK。乾燥が気になったら③のクリームを塗る程度で十分です。
  • スエード: ①スエード用ブラシで毛並みを整え、ホコリを払う → ②定期的に防水スプレーをかける。雨の日の前にスプレーしておくと、汚れ防止にもなります。

まずはこの基本ケアから始めて、革を育てる楽しみを味わってみてください。

【まとめ】後悔しない一足を選ぶために

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • ジャランスリワヤはどんな人におすすめ?
    • コストを抑えつつ、重厚な英国クラシックの世界観を味わいたい人。ファッション性よりも、靴の背景にある「本格感」や「伝統」を重視するなら、最高の選択肢です。
  • モデル選びで最も重要なことは?
    • ラスト(木型)ごとの特性を理解すること。特に、沈み込みが大きいモデルや、サイズ調整が効かないローファーは、慎重なサイズ選びが求められます。
  • 購入時に必ずチェックすべきことは?
    • ラストの特性を踏まえた「サイズ選び」と、価格相応の「品質の個体差」です。ステッチの乱れや接着剤のはみ出しなど、自分の目でしっかり検品する意識が大切です。

ジャランスリワヤは、確かに注意すべき点もある「じゃじゃ馬」のような一面も。
しかし、その魅力と注意点を正しく理解して自分に合った一足を選べば、あなたの靴生活は間違いなく豊かになります。素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。

この記事が、あなたにとって最高の一足を見つける手助けになれば幸いです。

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