革靴の痛み、もう我慢しない!100足履いた私が教える選び方

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「革靴を履くと、どうも足が痛い…」

「せっかく奮発して買ったのに、毎日が憂鬱だ…」。

そんな悩みを抱えるビジネスマンの皆さん、気持ちはよく分かります。私(くまを)もかつて、足の痛みに悩まされていました。

くまを(口開け)

実は、その足の痛み、革靴の「サイズ選び」に大きな原因があることが多いのです。

実は、革靴のサイズ選びはスニーカーとは全くの別物です。 正しい選び方を知らないと、せっかく買ったお気に入りの一足を履かなくなってしまうことも。

私は今まで100足以上の革靴を購入してきました。そのうち「サイズ選びに失敗した…」と感じた靴は、実に半分以上に上ります。

まったく学習能力がない、と言われればその通りですが…

それほど、革靴のサイズ選びは難しいということでもあります。

この記事では、失敗を繰り返してきた私が、初心者の皆様に向けて「これだけは覚えてほしい」革靴選びのキモをお伝えします。

この記事を読めば、あなたの足の痛みの原因が明確になり、明日から実践できる改善策が見つかるはずです。そして、これから革靴を選ぶ際に「これだ!」と自信を持って選べるようになるでしょう。

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なぜ革靴で足が痛い?「サイズ」に潜む3つの落とし穴

革靴で足が痛くなる原因は様々ですが、その多くは「サイズ選びの勘違い」にあります。私もこの落とし穴に何度もハマってきました。

主な落とし穴は以下の3つです。

【落とし穴1】スニーカーと同じ感覚で選ぶと痛い!

多くの方が革靴のサイズ選びで最初にやりがちなのが、「スニーカーと同じサイズ感で選んでしまう」こと。しかし、これが足の痛みの大きな原因となります。

スニーカーはつま先に余裕を持たせた「捨て寸(すてずん)」を含めて設計されています。そのため、足の実寸よりも大きめの表示になっていることが多いのです。
革靴の場合、捨て寸を考慮すると、スニーカーより1~2サイズ下が適性となることが多々あります。

もし革靴が足に対して大きすぎると、靴の中で足が動いてしまい、摩擦によって靴擦れを起こしたり、無意識のうちに指に力を入れて踏ん張ることで痛みが生じたりします。かかとがパカパカと抜けてしまうのも、サイズが合っていないサインの一つです。

靴が合わず、痛がっているクマ

【落とし穴2】「足の形」に合わないから痛い!

足の形は、本当に人それぞれです。幅が広い人、甲が高い人、逆に甲が薄い人など、千差万別。
既成の革靴は、一般的な足の形に合わせて作られているため、自分の足の形に合わないと、どうしても痛みが生じてしまいます。

私の場合、小指が外側に突き出た歪な足形をしています。そのため、つま先(トウ)が細めの革靴だと、両小指が靴に当たり、強い圧迫を感じます。他の部分がいくらジャストサイズに感じられても、この一点が当たるともうダメ。履いて外出した午後には、小指が痛くて歩けなくなるほどです。

私の足の形
赤線の部分。ここが痛くなる靴の多いこと。

また、私の足は甲が薄く、幅が広く、そして踵が小さいという特徴があります。これは多くのインポートシューズと反する特徴であり、この足の形が原因で私は何度も革靴選びに失敗してきました。

さらに、革靴の「ヒールカップ」の形状も痛みの原因になります。

  • ヒールカップの曲線がゆるい場合:
    かかとが抜けやすくなり、歩くたびに摩擦が生じて痛みにつながります。
  • ヒールカップの曲線がきつい場合:
    かかとやアキレス腱に食い込み、強い痛みを感じることがあります。
ヒールカップがゆるい
ヒールカップがきつい

これらの痛みは、履き慣れてもなかなか改善されにくいので注意が必要です。

その他、くるぶしや足の甲など、靴の特定の部分が当たって痛みを感じる場合もあります。これらも足の形と靴の木型が合っていない典型的なサインです。

【落とし穴3】縦の長さが合わない靴は絶対に改善されない!

「革靴は履き慣らせば足に馴染む」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは一部真実ですが、「縦方向(長さ)がきつい革靴は、決して改善されない」という大前提を忘れてはいけません。

靴は横方向にはある程度緩くなっていきますが、縦方向にはほとんど伸びません。そのため、つま先が靴の先端に当たって痛い、指が曲がってしまうといった「長さ」に関する痛みは、どれだけ履き込んでも解消されることはありません。

最悪、足の変形につながることも。非常に危険です。

革靴における「ジャストサイズ」とは、かかとが靴にぴったりとフィットし、つま先が靴の先端に当たることなく、指を自由に動かせる程度の余裕がある状態を指します。

足に合わない革靴の痛みを解消!今すぐできる対処法

もしあなたがすでに、足に合わない革靴の痛みに悩んでいるなら、いくつかの対処法があります。

私は購入して、自分で使っています。靴修理店に依頼すれば同じ調整を行ってくれるでしょう。相談してみてください。

部分的な痛みには「ポイントストレッチャー」と「タンパッド」

靴の特定の部分が当たって痛い場合、有効なのが以下の2つ。

  • ポイントストレッチャー:
    靴の内側から部分的に革を伸ばすことができる器具です。私のようにつま先の小指が出っ張って靴に当たる場合、ピンポイントでその部分に力を加え、革を広げることができます。これを使うと、驚くほど痛みが和らぐことがありますよ。
  • タンパッド:
    靴のベロ(タン)の裏側に貼り付ける薄いパッドです。これを貼ることで甲のフィット感を高め、足が靴の中で前に滑り込むのを防ぎます。これにより、つま先が靴の先端に当たるのを軽減できる場合があります。特に、靴全体が履き慣れてつま先が前に入り込んでしまうようなケースに有効です。
ポイントストレッチャーを使っている
指が当たって痛い部分だけ、ピンポイントで伸ばせます。
タンパッドを装着している
タンパッドを装着したところ。足が前に滑るのを防いでくれます。

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サイズ調整に役立つ「インソール」の選び方と使い方

インソール(中敷き)も、革靴のフィット感を高め、痛みを軽減するための有効な手段です。種類や厚みによって、様々な効果が期待できます。

  • 薄手のインソール: 靴の中で足が若干動いてしまう場合に、フィット感を高めるために使用します。
  • クッション性のあるインソール: 足裏の衝撃を吸収し、長時間の歩行による疲労や痛みを和らげます。
  • アーチサポート付きのインソール: 扁平足など、足裏のアーチに問題がある場合に、適切なサポートを与えて痛みを軽減します。

ただし、インソールはあくまで「調整」の役割です。根本的にサイズが合っていない革靴を無理やりインソールで調整しようとすると、かえって別の場所に負担がかかり、新たな痛みが生じることもあります。あくまで補助的な手段として活用しましょう。

インソール

革靴は「育てる」もの!馴染ませてフィットさせるコツ

本格革靴は、スニーカーなどと比べて甲革が頑丈です。

革靴と向き合ってきた中で実感しました。革靴は、新品の状態では硬く、足に馴染むまで多少の痛みを感じることがあります。しかし、数回履くうちに徐々に足に沿って変形し、あなたの足にフィットしていきます。

特に、グッドイヤーウェルト製法で作られた革靴は、中底にコルクが充填されています。このコルクが、あなたの体重で足の形に凹み、まるでオーダーメイドのようにぴったりと変形していくのです。

リーガルのHPより。灰色の「中物」がコルクです。引用:httpswww.regal.co.jpshoppagesarticledetail.aspxss_article_id=866919

これこそが、本格革靴を「育てる」醍醐味といえるでしょう。

だからといって、適性サイズより小さい靴を買ってしまうのはNGです。先述の通り、縦方向(長さ)がきつい革靴は決して改善されません。履き始めの痛みと、諦めるべき痛みの「見極め」が重要になります。

もう失敗しない!あなたの足に合う革靴の正しい選び方

足の痛みから解放され、快適な革靴ライフを送るためには、何よりも「正しい選び方」を身につけることが重要です。ここからは、私が最も伝えたい革靴選びのキモをお話しします。

まずは「シューフィッター」に足のサイズを計測してもらおう

多くの方は革靴のサイズにこだわったことがなく、ご自分の足の形もご存知ないでしょう。そのため、まず初めにやってほしいことは、必ずシューフィッターのいる店に行き、足のサイズを正確に計ってもらうことです。

メジャー

シューフィッターは、足の専門知識を持つプロフェッショナルです。足の長さだけでなく、幅、甲の高さ、そして私の小指の出っ張りや甲が薄いといった足の形の特徴まで、細かく見てくれます。そして、あなたの足に合った木型(靴の原型)の靴を提案してくれるでしょう。

「革靴は信頼できる店員さんとの二人三脚で選ぶのが一番の近道」です。

百貨店や老舗の革靴専門店には、経験豊富なシューフィッターがいることが多いです。プロの目で一度自分の足を見てもらうことで、革靴選びの基準が明確になります。

試着での失敗をゼロにする3つの鉄則

シューフィッターに相談するだけでなく、自分自身でも試着の際に以下の3つの鉄則を実践してください。ここで感じた小さな違和感が、後々大きな痛みにつながることがあります。

鉄則1: 仕事用の靴下で試着する

「え?そんなこと?」と思うかもしれませんが、靴下の厚みが異なると、革靴のフィッティングは大きく変わります。普段ビジネスシーンで履く靴下と、試着時に履いている靴下が違うだけで、サイズ感が変わってしまうのです。

必ず、普段仕事で履いている厚みの靴下を持参して試着するようにしましょう。

ロングホーズと革靴を履いているビジネスマン

鉄則2: 店員に断って「必ず歩く」

試着時に座ったままフィッティングを済ませていませんか?これはNGです。革靴のフィット感は、座っているときと立っている時、歩いている時で大きく変わります。

「必ず」店員さんに断った上で、店内を数分間歩かせてもらうようにしてください。その際、以下の点を確認しましょう。

  • かかとが浮かないか
  • つま先や指の側面に圧迫感がないか
  • くるぶしや足の甲がどこかに当たらないか
  • 足裏に変な隙間や圧迫感がないか

ここで感じた違和感は、どんなに些細なことでも必ず店員さんに伝えてください。違和感の中には経年で改善するものもありますが、自分では判断しづらいものです。プロの意見を聞きながら、慎重に判断しましょう。

ちなみに、「足がむくむ夕方に革靴を買いに行くべき」という意見もありますが、これは必ずしも万人に当てはまるわけではありません。私自身、朝のほうがむくんでいることが多く、夕方は靴が緩く感じることが多いです。個人の体質によって異なるので、あまり鵜呑みにしないほうがよいでしょう。

鉄則3: くるぶし・かかとの当たり、羽根の開き具合をチェック

この2つのポイントは、経年では絶対に改善されない重要な部分です。

  • くるぶしやかかとの当たり: 試着時にくるぶしやアキレス腱、かかと周りが当たって痛い場合、それは靴の木型が足に合っていない証拠です。この痛みは履き込んでも消えません。店員さんにも確認してもらい、当たらないか念入りにチェックしましょう。
  • 紐靴の羽根の開き具合: 紐靴の場合、羽根(アイレットステイ)が閉じきっていないか注意が必要です。新品の段階で羽根が完全に閉じきっていると、革が足に馴染んで緩くなった際に、羽根がそれ以上閉じず、靴がブカブカになってしまう可能性があります。購入時は、羽根に少し余裕がある(数ミリ開いている)状態が理想的です。
新品であれば、左の写真くらいに羽根が開いていると安心です。

初心者には「オンライン」や「中古」はおすすめしない理由

最近ではオンラインストアやフリマアプリで革靴が手軽に購入できるようになりました。リーズナブルな価格で手に入るのは魅力的ですが、革靴選びの初心者にはおすすめできません。

オンラインや中古品は、実際に試着して足に合うか確認できないという大きなデメリットがあります。革靴は、サイズ表記だけでなく、木型(ラスト)やブランドによってフィット感が大きく異なります。靴が届いてから「やっぱり合わない…」となっても、返品や交換が難しかったり、手放す手間がかかったりします。

オンラインショップで靴選びに困っている男

特に初心者のうちは、シューフィッターのいる実店舗で、実際に履いて、歩いて、プロの意見を聞きながら選ぶのが最も確実で失敗しない方法です。オンラインや中古は、自分の足の形や好みのブランドが明確になってから挑戦することをおすすめします。

まとめ

革靴の足の痛みは、多くのビジネスマンが経験する悩みです。しかし、その原因の多くは「サイズ選びの勘違い」や「足の形と靴の不一致」にあります。

  • スニーカーと同じサイズで選ばない
  • 縦方向の長さが合わない靴は改善されない
  • 自分の足の形を知ることが重要

これらのポイントをしっかり押さえることで、痛みから解放されるだけでなく、革靴を「育てる」という、ビジネスマンとしての粋な楽しみも味わえるようになります。

まずは、シューフィッターのいる専門店で足のサイズを正確に測ってもらいましょう。そして、試着の際には「仕事用の靴下を履き、必ず歩いて、違和感があれば正直に伝える」という鉄則を守ってください。

ぜひこの記事を参考に、あなたの足にぴったりの、最高の相棒を見つけてくださいね。


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