スーツのサイズが合っていないことに気付いていますか?
電車の中や街中で見かけるビジネスマンの中には、肩がダブついたスーツを着ている方、袖が長すぎて手が隠れてしまっている方が驚くほど多いのです。
ビジネススタイルにおいて、外してはならないポイントが2つあります。
それは「サイジング」と「清潔感」。
たった2つですが、ここをおろそかにすると、ビジネススタイルは破綻します。
よく見かける「くたびれたおじさん」の出来上がり。
年齢に関係なく、だらしない印象を与えてしまうのです。

今回は、ビジネススタイルの基礎知識を発信しているくまをが、サイジングと清潔感の重要性・NGスタイルについて詳しく説明します。
また、番外編としてNGなアイテムの組み合わせについても書いてみます。
この記事を読めば、あなたのビジネススタイルが確実に見違え、自信をもって仕事に臨めるようになります。
今日はビジネスシーンで意外と多くの方が気づかずにやってしまっている「NGな装い」について、くまをの経験も交えながらお話しします。
基本を押さえるだけでオフィスでの第一印象がグッと良くなる。
そんなポイントをご紹介していきます。
目次
サイズが合っていない服はNG
新入社員だった頃、スーツのサイジングについて無知だったくまをのスーツ。
肩幅が出っ張り、ウエストにも余裕たっぷりの言ってみれば「ゆとりスーツ」でした。
スーツに不慣れだったくまをには、店員さんが勧めるジャストサイズが妙に窮屈に感じられたのです。「こんなにぴったりで大丈夫なのか?」と不安になり、結局ワンサイズ大きなスーツを購入してしまいました。
しかし、体にフィットしていないスーツは本当に悪目立ちします。
主なNGポイント
- 肩幅が広すぎて肩が落ちている
- 袖が手の甲を覆ってしまうほど長い
- 逆に、袖が短すぎて手首が露出してしまう
- パンツの裾が靴に溜まっている
- ジャケットの着丈が長すぎる、短すぎる
特にスーツの肩幅は重要。肩幅が合っていないスーツは、どんなに高級なものでも安っぽく見えてしまいます。
肩のラインがきれいに決まっているだけで、安価なスーツでも全体のシルエットが格段に良くなるのです。
シャツのサイジングにも注意が必要。
首回りがブカブカだと、ネクタイを締めたときに首元がだぶついて見栄えが悪くなります。
反対に、きつすぎるシャツは首回りが苦しく、一日中不快な思いをすることに。

くまをが学んだ教訓は「試着の重要性」でした。
面倒でも必ず試着をし、店員さんのアドバイスを素直に聞く。
これだけでスーツ選びの失敗は大幅に減らせます。
適切なサイジング。これだけで印象は劇的に変わるのです。
サイジングの基本ルール
スーツのサイジングには、覚えておくべき基本ルールがあります。
ジャケット
- 肩幅:自分の肩のラインとスーツの肩のラインが一致している
- 着丈:お尻が隠れる程度、長すぎず短すぎず
- 袖丈:シャツの袖が1〜1.5cm見える長さ
パンツ
- ウエスト:指一本分の余裕がある
- 裾丈:靴に軽く触れる程度(ワンクッション)
シャツ
- 首回り:人差し指一本分の余裕
- 袖丈:手首の骨が隠れる程度
これらを意識するだけで、見た目の印象は大きく変わります。
ボロボロ・清潔感のない服は論外
「忙しいビジネスマン」と「だらしないビジネスマン」の違いは紙一重です。
同じような仕事をしていても、装いの差で印象は180度変わってしまいます。
避けるべきNGポイント
- ヨレヨレのスーツやシャツ
- シワだらけの服
- 靴のヒールが極端に減っている
- 靴に傷や汚れが目立つ
- ネクタイにシミや汚れがある
- シャツの襟や袖口が黄ばんでいる
特に靴は意外と見られている部分。「あの人、靴がいつもピカピカだな」と思われるだけで、仕事への取り組み方の評価が変わることも。
くまをもボロボロの靴を履いていた時代がありました。
一足の靴を手入れもせず履き続けた結果の産物。
雨の日も晴れの日も、同じ靴を酷使していたのです。

ある日、取引先の方から「くまをさん、靴が大変なことになってますね」と苦笑いされたとき、初めて自分の足元の惨状に気づきました。
清潔感。これこそビジネススタイルの大前提なのです。
清潔感を保つための基本メンテナンス
清潔感を保つためには、日々のメンテナンスが欠かせません。
スーツのメンテナンス
- 帰宅後は必ずハンガーにかける
- ブラシで軽くブラッシング
- 連続着用は避け、一日おきに着る
- 定期的なクリーニング(月1〜2回程度)
シャツのメンテナンス
- 着用後は即座に洗濯
- アイロンがけは必須
- 襟や袖口の汚れは早めに対処
靴のメンテナンス
- 履いた後は靴ブラシでブラッシング
- シューキーパーを使用
- 定期的な靴クリームでの手入れ
- 雨に濡れた場合は十分に乾燥
こうした基本的なケアを習慣化するだけで、スーツの寿命は格段に延び、常に清潔感のある装いを保てます。
番外編: 違和感のある色・アイテムの組み合わせは避ける
色の組み合わせは、ビジネススタイルの大きな落とし穴。
くまをも以前、「おしゃれに見せよう」と明るい茶色の靴を買ったものの、手持ちのスーツとの相性が最悪でした。
ネイビーのスーツに明るい茶色の靴を合わせたとき、周囲からの視線が妙に気になったのを覚えています。
後で写真を見返すと、確かにちぐはぐな印象でした。
よくあるNGパターン
- 暗いグレーのスーツに明るすぎる茶色の靴
- スーツ・シャツ・ネクタイすべてが柄物
- 季節感を無視したアイテム選び
- 革小物の色がバラバラ(靴は黒、ベルトは茶色など)
- 冠婚葬祭用のアイテムを、ビジネスシーンで流用
調和の取れた装い。これがビジネスシーンでは何より重要です。
失敗しない色の組み合わせ
ビジネススタイルで失敗しない基本の色合わせをご紹介します。
基本の組み合わせ
- ネイビースーツ × 白シャツ × 黒靴
- グレースーツ × 白シャツ × 黒靴
- チャコールグレースーツ × 薄いブルーシャツ × 黒靴
革小物の統一
- 靴・ベルト・鞄は同系色で統一
- 最初は黒で揃えるのが無難
- 茶系で統一する場合は、明度を合わせる
ネクタイの選び方
- 無地 → 失敗しにくい
- 小さなドット柄 → 上品でビジネス向き
- レジメンタル(斜めストライプ) → クラシックで好印象
派手な色や奇抜なデザインは、ビジネスシーンでは避けるのが賢明。
まずは基本の組み合わせをマスターしてから、徐々に個性を加えていけばよいのです。
なぜこれらの着こなしがNGなのか
スーツは何のために着るのか。それは「仕事のため」です。
仕事着がだらしない、着崩している状態は、あなたの仕事への姿勢そのものを表現してしまいます。
取引先との信頼関係構築において、第一印象は想像以上に重要。
また、こだわりのない装いは「仕事のためにいやいや着ている」という印象を、周囲とそして何よりくまを自身に与えてしまいます。
服装は自分の意識を変える力を持っている。
くまをはそう考えています。
ビジネスにおける装いの心理的効果
適切な装いがもたらす効果は、見た目だけにとどまりません。
自分への効果
- 自信の向上
- 気持ちの切り替え
- 仕事へのモチベーション向上
- プロフェッショナル意識の向上
相手への効果
- 信頼感の醸成
- 真剣さの表現
- 敬意の表明
- 第一印象の向上
くまを自身、装いを見直してから明らかに商談の成功率が上がりました。相手の反応が変わったのを実感できたのです。
■ 基本を押さえるだけでいい
ビジネススタイルにおいては、“加点”を狙う必要はありません。

基本を押さえて、減点のつかない装いをするだけでいいんです
たったそれだけのことができていない人があまりにも多い。
だからこそ、装いに気を配るだけで、オフィスで一歩抜きんでた存在になれる。
それは自信を持つことにつながり、結果として仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えます。

くまを自身、服装を見直したことで、商談での自信が格段に上がりました。
基本さえ押さえれば、あとは自分らしさをほんの少し足すだけ。
それが本当のビジネススタイルの醍醐味なのかもしれません。
最初に揃えるべきアイテム
これからビジネススタイルを整える方に向けて、最初に揃えるべきアイテムをご紹介します。
スーツ
- ネイビー無地 1着
- グレー無地 1着 (まずはこの2着があれば十分)
シャツ
- 白無地 3〜4枚
- 薄いブルー無地 2〜3枚
靴
- 黒の内羽根ストレートチップ (つま先に一本線の入った、ややフォーマルなもの)
- 黒の外羽根プレーントウ 1足(つま先に装飾のない、ややカジュアルなもの)
小物
- 黒のレザーベルト
- 黒のレザービジネス鞄
- シンプルなネクタイ 5〜6本
これだけあれば、どんなビジネスシーンにも対応できます。
まとめ
ビジネススタイルで最も大切なのは、基本の徹底。
サイジング、清潔感、調和の取れた色合わせ。この3つを意識するだけで、あなたの装いは見違えるはずです。
高価なスーツを着る必要はありません。
サイズがぴったり合った清潔なスーツの方が、サイズの合わない高級スーツよりもずっと格好良く見えるものです。
明日からのオフィススタイル、ちょっと見直してみませんか。
鏡の前に立って、肩のライン、袖の長さ、全体のシルエットをチェックしてみてください。
靴の状態はどうでしょうか。シャツにシワはありませんか。
小さな変化でも、積み重ねれば大きな違いを生みます。
あなたのビジネススタイルが、仕事の成功につながることを願っています。
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